新型ジムニーの実際の燃費!性能の向上や改善はされた?

新型ジムニーの燃費は実際どのような感じなのでしょうか。

前期型に比べて燃費の向上や改善はされているのかも気になるところではないでしょうか。

公開された新型ジムニーの燃費情報を見ながらデータを見ていきましょう。

新型ジムニーの燃費(メーカー公開)

まず、ここで特筆するべきことは、2018年を境に燃費の計測方法が変わったということです。

今までのカタログではJC08モードと呼ばれる方法で燃費計測がされていましたが、
現在はWLTCモードとなりました。

今までのJC08モードでは燃費というと1つだけの数字が表記されていましたが、
WLTCモードでは、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」という3つの走行モードによる燃費と、それらを総合した「WLTCモード」の4つの燃費が表記されています。

私たちユーザーはそれぞれのクルマの使い方にあわせ、実際の燃費をイメージしやすいので良いですね。

では、実際のモード別の燃費を見てみましょう。

5MT4AT
16.2km/L13.2km/L
市街地モード(WLTC-L)14.6km/L11.0km/L
郊外モード(WLTC-M)17.5km/L13.9km/L
高速道路モード(WLTC-H)16.5km/L 14.2km/L

 

このデータからそれぞれのモードの新型ジムニーの燃費が分かりますね。

新型ジムニーでは全グレードでエンジンは同じものを搭載しています。その駆動方式はパートタイム4WDと呼ばれるものです。

5MTと4ATがあるわけですが、4ATは5MTに比べてどうしても燃費が落ちますね。その割合はだいたい2割前後なので、結構な差があるように思います。

新型ジムニー燃費は前期より向上・改善された?

それでは、実際に前期型と新型ジムニーで燃費の比較をして見ましょう。

5MT4AT
14.8km/L13.6km/L

今回の新型ジムニーからは先述どおり燃費の計測方法が変わり、モード別の燃費は出せないのですが、

単純に

・5MTは14.8km/L → 16.2km/L

・4ATは13.6km/L → 13.2km/L

という差が出ました。

5MTは燃費が向上、改善された、ということになります!
しかし、4ATは微妙に燃費が下がるという状況になりました!
これはなんとも面白い結果になりましたね。

ジムニーのオーナーがどこまでの低燃費に期待してるのかは謎ですが、
こう言ったチグハグなところもジムニーの魅力なのかもしれません(笑。

ジムニーとライバル車の燃費比較

ジムニーの燃費があまり向上や改善されていないことがわかったところで、
ジムニーの実際の燃費はあまり良くないことも分かりました。

そこで、あくまで参考までにジムニーと同じスズキの他の車と比較してみました。

燃費
アルト(ガソリン)24.0 – 37.0 km/L
ハスラー(ハイブリッド)25.6 – 32.0 km/L
ハスラー(ガソリン)24.2 – 26.6 km/L
ワゴンR(ハイブリッド)30.4 – 33.4 km/L
ワゴンR(ガソリン)23.4 – 26.8 km/L
スペーシア(ハイブリッド)26.4 – 30.0 km/L

ジムニーと比較するとかなりの差があります。
倍や倍以上の燃費の良さが目立ちますね。

アルト以外はハイブリッドのものがありますが、ハイブリッド車になると更なる燃費の良さが目立ちますね。

もちろん、ジムニーにハイブリッドはありません。ガソリンのみですが、他のガソリン車と比べてみても、差は歴然です。

こうしてみると、ジムニーの燃費の悪さがより分かりますね。

ジムニーの燃費が悪い理由

ジムニーの燃費の悪さは今までお伝えした通りですが、何が理由でそんなにも燃費が悪いのでしょうか。

新型ジムニーの車両は重い!

まず一番にあげられるジムニーの燃費の悪さの理由は車両自体が重いということです。

新型ジムニーの重さは1,030kgです。

他と比べてどのくらい重いかというと、200~300kgは他の軽自動車より重いことになります。その他よりも重い車両を他と同じ660ccのエンジンで引っ張るので、燃費が悪くなるのは簡単に想像がつくのではないでしょうか。

何がそんなにジムニーの重量を増やしているのでしょうか。

その正体はジムニーならではの「ラダーフレーム」です!!

このラダーフレームはジムニーならではの特徴ですが、このラダーフレームを今回の新型ジムニーではさらに進化させ、

Xメンバーやクロスメンバーが追加された!

ということです。

そう、単純にフレームが増えている=重量も増えているということなのです。
しかしながら、
そのおかげで従来のねじり剛性から1.5倍も高めたというのだから驚きです!

これを聞くとかなりの悪路をジムニーで走ってみたい!と思う方も多いのではないでしょうか。

このようなラダーフレームは一般的には本格的なクロカンに用いられる構造です。トヨタランドクルーザー以外でこのクロカン仕様であるラダーフレームを採用しているのはジムニーしかない、ということです。

多くのSUVは「モノコック」というフレームとボディが一体化したものを採用するそうです。モノコックの場合には重量が軽くなるので、低燃費につながります。

しかしジムニーは低燃費ではなく、あくまでも本格的なクロカン仕様にこだわり、「悪路を走る車」としてラダーフレームを採用しています。

つまり、燃費を求めるならばラダーフレーム(ジムニーやランクル)は諦める、ということになるわけです。

ギア比の高さゆえの燃費

ジムニーの燃費の悪さの理由その2に挙げられるのは、「ギア比」です。

ギア比が高いと「駆動力」が上がります。

ギア比が低いと「加速力」が上がります。

そして、ギア比が高いということはエンジンをたくさん回してトランスミッションの軸を回転させている、ということになります。

多くエンジンを回すということはすなわちガソリンをたくさん使うということです。

となると想像がつくかと思いますが、当然燃費が悪くなります。

新型ジムニーの燃費性能を向上するために!

 

ジムニーの燃費の悪さを散々書き連ねたので、もう燃費なんて諦めている!という方も多いかもしれませんが、少しでも燃費性能の向上、改善をするためにできることがあります。

それはエンジンオイルをスズキ純正のプレミアムエンジンオイル「ECSTAR F(エクスター エフ)」を使用することです。

スズキによると

ジムニーのエンジンには、スズキ純正のプレミアムエンジンオイル「ECSTAR F(エクスター エフ)」を使用しています。ベースオイルに全合成油を採用し、高品質な添加剤を適切に配合しているため、スズキ車の性能を最大限に引き出します。燃費、潤滑、防錆等の性能はエンジンオイルによって左右されるため、オイル交換の際は「ECSTAR F」の使用をおすすめします。

とのことです。

鉱物油にありがちな高回転での走行中(あるいはエンジン停止後)でのオイルの焼けるような匂いがない上、トルクが上がっているのが実感できるという声もありました。

燃費だけの問題ではなく、長年使う愛車には純正のオイルを使ってあげたいですね。

ジムニーを乗るなら低燃費は求めない

新型ジムニーの燃費の比較、向上や改善されたのか、また少しでも低燃費にするにはどうすれば良いのか、について紹介しました。

何度も書いている通り、新型ジムニーの燃費はあまり改善もされていなければ、良いわけではありませんし、むしろ燃費は悪いです。

しかし、ジムニーを求める人は何を求めているのかを考えた時、悪路を走って冒険をしたり、クロカンの仕様を存分に楽しむという方が多いのではないでしょうか。

デザインは気に入っているけどランニングコストはかけたくない、と思っている人には正直お勧めできません。

しっかりとその点を踏まえて検討する必要があると思います。

みなさんが楽しいカーライフを送れますように!

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